犬用ペットシーツの失敗しない選び方

最近では、共働きや高齢で散歩に連れて行けない、散歩中の事故や病気が心配などの理由で室内で犬を飼うご家庭が増えています。

普段は外で散歩している方も、犬の体調が優れないときや、天候不良などの理由から、外に連れて行けないときもありますよね。そんなとき、猫のように犬も室内で用を足せるようになったら、飼い主さんの負担も減り、大切な犬を安全に飼うことができて良いですよね?

ただ、本来犬は外で用を足すもの。

室内でトイレをさせようすると、愛犬がストレスを感じてしまう可能性があるので、愛犬に合った「犬用ペットシーツ」を選ぶことが大切です。

そこで本記事では、犬用ペットシーツの失敗しない選び方を紹介します。

1.犬用ペットシーツの基礎知識

犬用ペットシーツの基礎知識のイメージ画像

犬用ペットシーツは、犬がその上で直接オシッコができるようになっているため、床の上に直接ペットシーツを敷いて使うこともできます。

しかし、トイレトレーにペットシーツをセットして使う方法が一般的です。

当たり前ですが、ペットシーツを選ぶ際には、犬種によって体の大きさが全く違うため、チワワのような小型犬と、ゴールデンレトリバーのような大型犬が、同じペットシーツを使うことはできません。

それだけでなく、トイレの上を歩き回る癖がある犬や、用を足す際にトイレを掘ったり蹴ったりする癖がある犬などの場合は、愛犬に合わせたペットシーツを選ぶ必要があります。例えば、小型犬でも片足を上げて用を足す犬は、大きめのトイレシーツを用意してあげた方が良いということです。

つまり、ただ愛犬のサイズに合ったペットシーツを選ぶのではなく、他の要素も加味した上で選ぶことが大切なのです。

2.犬用ペットシーツの種類

犬用ペットシーツの種類のイメージ画像

犬用ペットシーツの種類は、

  1. サイズ
  2. 厚さ
  3. 価格
  4. 機能

の4つから選ぶことができます。

厚さ、価格、機能に関しては各社それぞれに違いがありますが、サイズは基本的に共通してます。

そのサイズは全5種類で、

  1. レギュラー
  2. セミワイドタイプ
  3. ワイドタイプ
  4. ワイドプラスタイプ
  5. スーパーワイドタイプ

です。

犬の体のサイズ(成犬時)の2〜3倍の大きさを選ぶのが一般的と言われていますが、その他にも、愛犬の特性に合ったサイズを選んであげることが大切です。

1.レギュラータイプ

一般的に販売されている中で、最もサイズが小さいのが「レギュラータイプ」です。

寸法は32〜35cm×44〜46㎝となっており、チワワやトイプードル、ミニチュアダックスなど、超小型犬から小型犬に向いています。レギュラーという名の通り、販売しているメーカーが多いサイズで、最も一般的に使用されているサイズと言えます。

これは、小型犬を室内で飼う場合が最も多いことや、サイズが小さいためかさ張らず、ゴミ箱に捨てやすいという理由が考えられます。

また、「衛生面を考えて頻繁にペットシーツを替えたい」という飼い主さんにも人気のサイズで、中・大型犬の場合でも、レギュラータイプをトイレトレーに敷き詰めて、汚れたところだけ交換する、という風に使われることもあります。

2.セミワイドタイプ

続いてご紹介するのが「セミワイドタイプ」です。

セミワイドタイプは、レギュラータイプとワイドタイプの間のサイズで、40cm×51cm前後のサイズになっています。

レギュラータイプと同じく、チワワなどの超小型犬や小型犬に向いているサイズです。ややマイナーな規格のため、商品のラインナップは少なめですが、クルクルと歩き回りながら数カ所でオシッコをする犬や、ペットシーツにいたずらをする犬の場合、レギュラーより少し大きめのこちらのサイズがおすすめです。

また、頻繁にペットシーツの交換ができないという忙しい飼い主さんも、こちらのサイズならより安心できますよね。ご自身のライフスタイルに合わせて選ぶようにしましょう。

3.ワイドタイプ

次にご紹介する「ワイドタイプ」は、レギュラータイプ同様よく使われているサイズです。

各社から発売されているので、とても買いやすいサイズと言えます。

寸法は44〜46cm×58〜62cmで、コーギーや柴犬、ビーグルやブルドッグなどの中型犬におすすめです。小型犬の場合でも、複数の小型犬を飼っている場合は、犬は他の犬と同じ場所にトイレをしたがらないのでワイドタイプの方がおすすめです。

その他にも、留守が多く頻繁にペットシーツを交換できない飼い主さんやトイレを歩き回るのが大好きな小型犬にも良いですよね。

4.ワイドプラスタイプ

「ワイドプラスタイプ」は、ワイドタイプとスーパーワイドタイプの中間のサイズです。

51cm〜70cm前後のサイズとなっており、小型犬〜中型犬に合います。

スーパーワイドタイプだと大き過ぎるけど、ワイドタイプだと少し物足りないという方や、部屋の広さにこのサイズがぴったり合う、という方にはおすすめです。

ただし、ワイドプラスタイプはセミワイドタイプと同じく、マイナーな規格。

商品のラインナップが少ないサイズのため、ワイドタイプなどに比べて購入しにくいかもしれません。

ペットシーツのサイズが大きくなると、どうしても交換するときが大変になってくるので、その辺りもしっかり考慮して購入することをおすすめします。

5.スーパーワイドタイプ

最後にご紹介するのは「スーパーワイドタイプ」というサイズです。

犬用トイレシートの中で最も大きいサイズで、60cm×90cm前後となっています。

中型犬はもちろん、ゴールデンレトリバーやラブラドールレトリーバーなどの大型犬や、珍しいセント・バーナードなどの超大型犬でも対応可能なのがこちらのサイズになります。ただし、ワイドプラスタイプと同様サイズが大きいためゴミがかさばります。

マメにシートを変えられるなら、レギュラーサイズを数枚敷き詰めた方が良いかもしれません。ただ、サイズが大きい分、吸水性も高いため、留守にすることが多い方や多頭飼いにはおすすめです。

大型犬は体が大きい分オシッコの量も多いため、必然的にこちらのサイズを選ぶことになるでしょう。

3.犬用ペットシーツの選び方

犬用ペットシーツの選び方のイメージ画像

このように、犬用ペットシーツを選ぶに当たって、「サイズ」がとても重要であることがお分りいただけたと思います。

しかし、ペットシーツ選びで重要なのはそれだけではありません。

なぜなら、「1.犬用ペットシーツの基礎知識」でもお伝えしたように、犬の体のサイズに合っていること以外にも、飼い主さんのライフスタイルや好みも関わってきます。

さらに、毎日使うものなのでコスパも重要です。

愛犬がそのペットシーツで上手に用を足せるのかなど、さまざまな観点から選ばなければならないからです。

そのため、ここからは、

  1. サイズ
  2. 厚さ
  3. 価格
  4. 機能

の4つのポイントについて具体的にご説明していきたいと思います。

3-1.サイズで選ぶ

1つ目のポイントである「サイズ」は最も重要です。

これを間違ってしまうと、犬が上手に用を足せなかったり、漏れの原因になってしまいます。

先ほどご説明した通り、サイズ選びのポイントは犬の体のサイズと特性、飼い主さんのライフスタイルです。まず、犬の体(成犬時)の2〜3倍の大きさを必ず選ぶようにしましょう。その上で、飼い犬の特性を考慮します。

例えば、落ち着きがなかったり、水を飲む量が多い犬などは、一段階大きめのサイズを選ぶと良いでしょう。

飼い主さんのライフスタイルや好みも重要です。

留守がちで頻繁に交換できない場合も、やはり一段階大きめを選ぶと安心です。

3-2.厚さで選ぶ

2つ目のポイントは、ペットシーツの「厚さ」です。

犬用ペットシーツには、薄手のタイプと厚手のタイプがあります。最も清潔に使える方法は、薄手のペットシーツをオシッコをするたびに交換することです。

すぐに交換すれば、犬がオシッコを踏んで犬自身の足や床を汚すこともないですし、臭いもほとんど気にならず衛生的です。また、薄いシートの方が価格も安くコスト削減にもなります。

しかし、お仕事などで忙しい方はなかなか頻繁に交換できませんよね。そんな方には、厚手のペットシーツがおすすめです。

厚みのあるものなら、その分吸収力も高いので、数回分のオシッコをしっかり吸収してくれます。ご自身のライフスタイルに合わせて選んでくださいね。

3.価格で選ぶ

毎日使うものですから、やっぱり「価格」も大切です。

価格を最も重視するなら、薄型ペットシーツが断然おすすめです。ネットショップなどでは、たくさん入って一枚あたり5円以下という激安なものもあります。なかには、1,200枚も入っている大容量のものもあります。

これなら、オシッコをするたびに交換しても長持ちして安心ですね。ただし、薄型のペットシーツの吸収力はやや低めです。

1回のトイレなら問題ないですが、2回目からは吸収力が減少し、漏れや足濡れ、臭いの原因になりますので、必ずマメに交換するようにしてください。

それが難しければ、やはり厚型のペットシーツをおすすめします。価格は高くなりますが、その分吸収力は高いですし、抗菌、消臭など高機能なものが多いです。

4.機能で選ぶ

各メーカーの特徴が一番現れるのが「機能」です。

例えば、活性炭入りで嫌な臭いを強力に吸着、消臭するものや、アロマの香り付きで嫌な臭いが気にならないものなどがあります。

室内に置くトイレですから、臭いの問題は一番気になるところですよね。

その他にも、速乾に特化したタイプや、洗って繰り返し使えるもの、ペットシーツにいたずらをしてしまう犬にぴったりな、ズレ防止のテープ付きのもの、さらには、子犬など、ペットシーツに慣れていない犬におすすめな、しつけ用の臭いが付いているシーツもあります。

これなら、犬が粗相することもなく、初めてでも安心して使えますね。

このように、愛犬も人も快適に過ごせるよう工夫されたペットシーツがたくさん発売されていますので、色々試してみてはいかがでしょうか。

まとめ

犬用のペットシーツにはさまざまな種類があります。

選ぶのが大変そうと思われるかもしれませんが、今回ご紹介した4つのポイントを元に探していただければ、きっと最適なペットシーツが見つかると思います。

何より、一番大事にしたいのは、愛犬が快適に使えるかどうかです。

大切な愛犬がストレスなく生活してくれたら、家族みんなが幸せな気持ちになれますよね。そして、愛犬が快適に使えるペットシーツは、必然的に飼い主さんにとっても快適になります。

ぜひ、愛犬の特性とご自身のライフスタイルにぴったりな、ずっと使えるペットシーツ選びの参考にしてくださいね。

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